自分がメンタル不調に陥っていた時、今思い返してみると「過去の失敗についていつまでもクヨクヨ」したり、「先の将来への不安で押しつぶされそう」になったりしていたと思います。
「過去と他人は変えられない」と良く聞きます。確かにその通り。既に起きてしまった事への反省はあっても良いですが、後悔したところで何かが変わる訳でも無いのだから、今後に活きる形で教訓にすれば良い話です。
健常な状態で冷静に考えられれば、簡単なことなのですが、「メンタル不調で視野狭窄」に陥ってしまうと、そんな事に気づくことすら困難になってしまいます。
「将来の不安」について言えば、「心配の9割は起こらない」みたいな書籍が出ていましたが、起こるかどうかも分からない不安に振り回され、気分が落ち込み身動きとれないのはとても勿体ない話です。
「なすがまま」「成る様になるさ」と楽観的に生きられたら、どれだけ気が楽になれるでしょう。
将来の不安を乗り越える策は、不安に思っている事をまずは紙に書き出してしまうのが手っ取り早いと思います。頭の中に混沌と散らかった状態が、余計に話を難しくしている場合があると思います。散らかった机の上では効率良く作業が出来ないのと似た話です。
実際に紙に書き出してみると、自分が悩むべき事で無い事が、沢山混じり合っている事に気づきます。
- 新型コロナウイルスのまん延が更に拡大したらどうしよう
- 経済が更に低迷を続けたらどうしよう、物価上昇にも歯止めが無い
- 会社の上司にまた叱られたらイヤだな
それら書き出したモノの中から、自分一人で解決できそうなモノと対策のしようが無いものに仕分けしてみます。前述の例で言えば「コロナまん延」や「経済情勢好転」などは、偉い政治家の先生や、学者、財界の有力者に任せておく話。メンタル不調真っ只中の人間が優先的に取り組むべき課題では全く無い事に気づきます。
残った「会社の上司に叱られる」件に対して、次に「叱られる要因(可能性)」を掘り下げます。
「明日布団から起き上がれず寝坊したら叱られる」「頼まれていた仕事が上手く進んでいない点の報告相談ができていない」
布団から起きられないのは、これまでに記載した様な混沌とした余計な心配が気になって眠りに付けないからの気がします。また、会社へ出向いて上司の不機嫌な顔を見るのが怖い、叱られたく無いので出社したくないなどでしょうか。
結論として、今優先して取り組むべき課題は「頼まれている仕事の進捗が思わしくない状態の報告と相談」という事が分かります。「不安で眠れない」などと言っている場合ではなく、「仕事の中間状況」「悩んでいる・困っている点」を具体的に上司にメールを送ってしまえば、不安の大部分が解消されてしまうと思います。
上司がまともな人であれば、能力が低い事だけで叱って来る可能性は低く、予定通りに進んでいないのに一切報告や相談が無い、あるいは都合が悪い事実を隠して、虚偽報告を行った場合に叱られるのだと思います。
話がかなり、ダラダラと取り止めの無い記載になりましたが、過去や未来に振り回されている時間は勿体ないので、今に集中した方が良いよねという話でした。
「現在、過去、未来~♪ あの人に逢ったなら~♪ ~~ 迷い道くねくね~♪」by 渡辺真知子