「大丈夫」はホントに大丈夫?

メンタルヘルス

余分な事を背負わないための勝手なメモ

気分が沈みこんだりして、前に進む力が減衰している人に対して、「大丈夫だよ」と優しさに聞こえる応援の言葉を掛けてあげる人を頻繁に目にします。

もし仮に前述の気分が落ち込んだ人の状況がその先で暗転した時、言われた本人は「大丈夫」と声を掛けてくれた人の事を「あの人に騙された」とか、「大丈夫と言った割に具体的な手助けがなかった」などのネガティブな印象を抱いてしまうかも知れません。

他にもその人の「辛い感情・感覚」を否定されてしまった、見下されたと受け止められてしまう危険性もあると思います。

一緒に生活を共にする家族や、緊密に付き合う友人同士、仕事の同僚などであれば、その後、具体的な支援、フォローも行い易いので、本当に「大丈夫」な状態に近付く活動(責任)が伴えます。

一方、そうでは無い間柄であるなら、単なる言葉だけの「大丈夫」は全く裏付け根拠も無い中で、勝手に期待ギャップを産み出すトリガにしかならないのでは?との思いがあり、無責任だと感じています。

「大丈夫」だと言うからには、その前後に具体的なプラスアルファ(大丈夫の裏付け根拠)が必要になると思うのです。

前述のシチュエーションでの正しいアプローチは、例えば具体的な過去の成功事例や、悩んでいる仲間にフィットしそうな具体的な解決手段や、前向きな気持ちになれる物事の考え方を提示した上(根拠を示した上)で、「まだ大丈夫だと自分は考えている」や「あまり心配し過ぎる必要が無いと思う」が、リーズナブルなアドバイスなのではないでしょうか。

もっと言ってしまえば、気分が落ち込んでいる当の本人は「出来ればそっとしておいて欲しい」とか、「悩みを吐露したいだけ、アドバイスは求めていない」可能性の方が高かったりします。

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